2015年03月04日

我が友の『よそ見わき見気まま旅』より

◆我が故郷・下関の竹馬の友・中村 佑君が―

江戸時代の女流文学者・田上菊舎という人に惹かれ~、

彼女が俳聖・芭蕉の旅をなぞって歩いた足取りを追って

旅した紀行文を写真とともにブログにしている。




◆その第19回「明専寺(柏原)」◆

 ※[註]:柏原は小林一茶の生まれ育った今の信州・信濃町:

 明専寺の山内に明願寺と云うお寺が有ります。

我が友の『よそ見わき見気まま旅』より




明専寺の坊守に伺った話です。

 その昔、明専寺山門脇に男の子の捨て子があり、

その子を大切に育てあげ、長じてのち分家をさせたのが

明願寺だそうです。

菊舎は明専寺を訪ねた折、宿を明願寺にお願いしたようです。

 明専寺はまた、小林一茶との関わりが深いお寺です。

幼少の頃、継母との軋轢から江戸に奉公に出され、

大人になって俳諧士としての才能を開花させたものの

暮らしはままならず、

江戸に見切りをつけた一茶は、

50歳の年に生まれ故郷の柏原に戻りました。

「門の木も先つゝがなし夕涼み」と穏やかな句を詠んでいる反面、

財産を巡って弟夫婦と骨肉の争いを長年に亘って続けました。

その調停役を務めたのが明専寺でした。

 父親の遺言だからと、永年弟夫婦が住んでいた住屋まで

真っ二つに仕切って入り込むなど、

句作の趣からは想像できない苛烈な性格の持ち主だったようです。

その家を火事で失くしてしまうと、たった一つ焼け残った土蔵で暮らし、

64年の生涯を終えるまでを、ここで過ごしました。

(中村 佑)    2015年3月2日

▼写真は本文とは関係ないもので、長野市の善光寺です!


我が友の『よそ見わき見気まま旅』より




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Posted by あづみのきみ麻呂 at 17:06│Comments(0)旅行・観光
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