2016年03月07日

中村佑旅紀行「よそ見わき見気まま旅」第31回

中村佑旅紀行「よそ見わき見気まま旅」第31回


 
福島市内中心部から凡そ8km北進し、
東に阿武隈川を渡り、更に2km進んだ所に
文知摺観音があります。
境内の多宝塔(写真上)は福島県重要文化財に
指定されています。
もう一つ境内には大切な物があります。
もじずり石と呼ばれる大岩です。
 
 浮き出た乱れ模様が美しく、
布を押し当て草木の汁を摺り込み
綺麗な柄に染め上げるのに使われました。
だけどどちらかといえば、
源融(みなもとのとおる)と村娘虎女の
悲恋物語を秘めた石としての認知度のほうが
高いようです。

 それは、源融の歌として百人一首に詠まれた
「みちのくのしのぶもじずり誰ゆえに乱れそめにしわれならなくに」
の一首の影響が大きいようです。
 菊舎も訪れました。だけど格別感想を残していません。
他人の、しかも大昔の色恋沙汰など、菊舎にとっては
たいした問題ではなかったのかもしれません。

(中村 佑)    2016年3月3日

中村佑旅紀行「よそ見わき見気まま旅」第31回


▲もみずり石


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Posted by あづみのきみ麻呂 at 13:51│Comments(0)中村佑旅紀行
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